小学生でも100%解ける仲介手数料の計算方法3つのポイントと4つの事例

仲介手数料とは「契約前に知っておきたい仲介手数料の押さえておきたい5つのポイント」で解説していますので合わせて読んでみてください。ここではその仲介手数料の計算方法を説明していきます。この記事を読んでもらえれば誰でも仲介手数料を計算できますので参考にして下さい。

 仲介手数料の上限は

仲介手数料の上限は法律で制限されています。仲介手数料は契約価格(=不動産売買契約書に書かれているている金額)の3%~5%に消費税をプラスした額です。広告に書かれている価格やインターネットに記載されている価格ではなく実際に契約になった価格に対しての仲介手数料という事をおさえておきましょう!また不動産業者は仲介手数料の上限は制限されていますがこれ以下で設定することは不動産会社の自由で下限は設定されていません。

国土交通省告示第百七十二号(最終改正平成26年2月28日)「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」で報酬の上限が定められています。

仲介手数料は契約価格の額に応じて3つに区分されます

売買価格
(消費税を含まない)
仲介手数料
(消費税を含む)
200万円以下 5%+消費税
5.4%以内の額
200万円超 400万円以下 4%+消費税
4.32%以内の額
400万円超 3%+消費税
3.24%以内の額
消費税を(含む)(含まない)に注意してください
仲介手数料を計算するときに元となる売買価格は「税抜」価格になります。

売買価格をそれぞれ3つに区分してみましょう

売買価格が180万円のとき

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が180万円
それぞれの価格
200万円以下 180万円
200万円超 400万円以下
400万円超

売買価格が401万円のとき

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が401万円
それぞれの価格
200万円以下 200万円
200万円超 400万円以下 200万円
400万円超 1万円

売買価格が1,280万円のとき

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が1,280万円
それぞれの価格
200万円以下 200万円
200万円超 400万円以下 200万円
400万円超 880万円

売買価格が3,456万円のとき

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が3,456万円
それぞれの価格
200万円以下 200万円
200万円超 400万円以下 200万円
400万円超 3,056万円

これで仲介手数料を計算する上で売買価格の区分の仕方が理解できたと思いますが、後はその区分に分けられた仲介手数料を計算して合計すれば仲介手数料が計算できます。

それでは実際に仲介手数料を計算してみましょう

まず基本となる仲介手数料の表をもう一度確認しましょう

売買価格
(消費税を含まない)
仲介手数料
(消費税を含む)
200万円以下 5%+消費税
5.4%以内の額
200万円超 400万円以下 4%+消費税
4.32%以内の額
400万円超 3%+消費税
3.24%以内の額

先ほどの売買価格を区分したもので計算してみたいと思います。

売買価格が180万円の時

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が180万円
それぞれの価格
仲介手数料
(消費税を含む)
200万円以下 180万円 5%+消費税
5.4%以内の額
200万円超 400万円以下 4%+消費税
4.32%以内の額
400万円超 3%+消費税
3.24%以内の額
仲介手数料は消費税を含む税込みで計算する
仲介手数料を計算するときは税込で計算するため5%+消費税⇒5.4%|4%+消費税⇒4.32%|3%+消費税⇒3.24%で計算しましょう

計算式
180万円×5.4%=97,200

売買価格180万円の仲介手数料上限額は97,200円です。

売買価格が401万円の時

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が401万円
それぞれの価格
仲介手数料
(消費税を含む)
200万円以下 200万円 5%+消費税
5.4%以内の額
200万円超 400万円以下 200万円 4%+消費税
4.32%以内の額
400万円超 1万円 3%+消費税
3.24%以内の額

計算式
200万円×5.4%=108,000
200万円×4.32%=86,400
1万円×3.24%=324

あとは、それぞれの区分を足せば仲介手数料がでますね。
108,000+86,400+324=194,724

売買価格401万円の仲介手数料上限額は194,724円です。

売買価格が1,280万円の時

売買価格
(消費税を含まない)
売買価格が1,280万円
それぞれの価格
仲介手数料
(消費税を含む)
200万円以下 200万円 5%+消費税
5.4%以内の額
200万円超 400万円以下 200万円 4%+消費税
4.32%以内の額
400万円超 880万円 3%+消費税
3.24%以内の額

計算式
200万円×5.4%=108,000
200万円×4.32%=86,400
880万円×3.24%=285,120

それぞれの区分を足していきます。
108,000+86,400+285,120=479,520

売買価格1,280万円の仲介手数料上限額は479,520円です。

売買価格が3,456万円の時

計算式
200万円×5.4%=108,000
200万円×4.32%=86,400
3,056万円×3.24%=990,144

それぞれの区分を足していきます。
108,000+86,400+990,144=1,184,544

売買価格3,456万円の仲介手数料上限額は1,184,544円です。

まとめ

  1. 仲介手数料の上限は法律で決まっていますが、下限は不動産会社が自由に設定できます。
  2. 売買価格は3つの価格帯に区分されていて税抜き価格で計算する。
  3. 仲介手数料は税込み価格なので価格帯の区分に合わせて5.4%・4.32%・3.24%で計算する。

次回はもっと簡単に仲介手数料を計算できる簡易計算の方法をお伝えします。