「マンションを売却した時、実際に手元にお金はどのくらい残るの?」
中古マンションを売却する時は色々な費用がかかります。それを知らないで中古マンションを売却しようとすると色々な問題や売却後の予定が立てられなくなってしまいますよね。
今回はマンション売却時の費用は「何が必要?」で「どの位?」かかるものなのかを説明していきたいと思います。
それではさっそくいってみましょう!
目次
マンション売却時にかかる費用を時系列で見てみよう
マンションを売却する時にかかる費用は時系列に分けると大きく4つに分ける事ができます。
必ずかかってくるものではございませんが、マンションを売却する為の準備でクリーニングやリフォーム費用などがあります。
2、マンション売却中
マンションを売出ししている間にかかる費用です、結構見落としがちな費用が多いので後ほど詳しく説明します。
3、マンション売買契約時
マンション売買価格の交渉がまとまり、晴れて契約になった時に不動産売買契約書に貼る印紙なども費用となります。
不動産売買契約が終わり引渡しの準備をしなければいけない時期です。ここでかかる費用は司法書士への報酬や税金などがあります。
必ず必要となる費用と層でないものがあるので次は1つずつ詳しく見ていきましょう。
マンション売却前にかかる費用
マンション売却前にかかる費用とは、「クリーニング」「リフォーム」位です。
しかし必ず予想した価格でマンションが売却できる保証も無いですから、売出す前にお金を使わない方が良いと思います。
ただマンションを売出中は必ず購入検討している方が部屋を見に来るので、部屋の中がキレイだと好印象で明るく見えますし、成約にもなりやすいのも事実です。
壊れている箇所やクロス、フローリングの傷がある場合、修復またはクリーニングする事をマンション購入の条件として交渉してくる場合も多々ありますのでクリーニング費用の相場はある程度把握しておいた方が良いかもしれません。
居住中 | 空室 | |
1R/1K | 20,000円~40,000円 | 15,000円~35,000円 |
1~2LDK | 35,000円~70,000円 | 25,000円~65,000円 |
3~4LDK | 70,000円~120,000円 | 50,000円~90,000円 |
5LDK以上 | 100,000円~ | 85,000円~ |
ハウスクリーニングの相場(参考:ハウスクリーニングサーチ)
プロに頼んだ場合は当然ですが費用がかかります!部屋の広さや掃除する時の手間などで費用も変わってきますね。
毎日掃除をしてキレイなお部屋であれば特にハウスクリーニングもする必要もないと思いますが、マンション購入を検討している方に印象が良くなるよう、キレイに掃除をしておきましょう!特に水廻りはキレイにしておくとポイントが高いですよ!
マンション売却中にかかる費用
マンション売却中とは?
マンション売却する時に不動産会社にお願いすると思いますが、不動産会社は色々な不動産ポータルサイトや広告などにマンションを掲載して、問い合わせが来るように販売活動をおこないます。
特別な広告をお願いしない限りは広告費用はかかりませんが、販売している最中は所有者にかかってくる費用がございます。
微々たる費用になる場合も有りますが、それによって印象や内見数も変わりますので説明しておきます。
水道光熱費
意外に見落としがちなのは水道光熱費です。
「売却できた時は引っ越します」と言う方は売却できるまで住んでいるわけですから、水道光熱費がかかりますが、既に新しい新居に引越している方や転勤などでマンションを売却する方などは、そこに住んでいないので水道光熱費をすべて解約してしまう方が多いです。
最近は仕事が忙しい方も多いのと、夜の環境(騒音など)を確認したいお客様も多くいらっしゃいます。電気は空室状態で売却活動する場合でも解約せずにしておいた方が反響案内数も増えるでしょう。
また冬場などは気になりませんが、夏場になると下水の匂いが出てしまうマンションも少なくないです。部屋はキレイなのに匂いがあると印象が悪くなるので、夏場はマンションの売却をお願いしている不動産会社に1週間に1回は2~3分間の放水と換気をお願いすると良いでしょう。
駐車場料金
マンションの敷地内で駐車場を契約している方は契約を解除しない方が良いと思います。
これは都心部と地方とではニーズが違いますが、当社がある茨城県つくば市は車社会なので、駐車場を確保出来ないと購入検討者も二の足を踏んでしまいます。もちろんマンションによって駐車場の数が戸数分確保されていて必ず確保できるマンションもありますが、マンションの規約も様々ですので、駐車場を解約する前にマンションの売却をお願いしている、不動産会社に確認するか管理組合に聞いてみると言いでしょう。
管理費・修繕積立金
管理費・修繕積立金はマンションを売却して新しい所有者の変更届が完了するまで、所有者に請求が来ます。マンションの売却活動が長引けば長引くほどかかってくる費用となりますので、ご注意下さい。
マンション売買契約時にかかる費用
価格交渉が済んで、条件もまとまると不動産売買契約を買主様と結ぶわけですが、そこでかかってくる費用は不動産会社に支払う仲介手数料です。
仲介手数料も地域や不動産会社によって様々ですが、契約時に仲介手数料の半額を支払い、残りは残代金決済時に残りの半分を支払うケースが多いようです。
ちなみに当社は残代金が売主様に入金されて所有権移転の手続きをした後に完全成功報酬として仲介手数料を頂いています。
仲介手数料はの計算式
( 税抜きの成約価格 × 3% + 6万円 ) × 1.08
2,000万円(税抜)のマンションが売却された場合にかかる仲介手数料は下記になります。
( 2000万円 × 3% + 6万円 ) × 1.08 =712,800円
仲介手数料はこの価格が上限となっていてこれ以上の仲介手数料を請求される事はないです。
不動産仲介手数料について詳しく知りたい方は下記の記事も合わせてお読み下さい。
◆小学生でも100%解ける仲介手数料の計算方法3つのポイントと4つの事例
◆プロが使う”5秒”で仲介手数料を計算するカラクリとは?
マンション代金の決済~引渡しまでにかかる費用
マンション売却おめでとうございます!
決済時に支払う費用を説明したいと思います。
決済時に必要な費用は登記費用・印紙代・仲介手数料・一括繰上返済手数料・引越し代を抑えておけば問題ないでしょう!
登記費用
抵当権抹消費用
登記費用とはマンションを購入した時に住宅ローンで購入した場合、通常、金融機関はマンションに抵当権を設定しますが、マンション売却する時は抵当権の抹消をしなければいけません。登記申請に際して国に収める登録免許税が1つの不動産×1000円となります。
※マンションの場合複数の土地の上に建物が建っている場合があり、その場合は複数の土地の分だけ税金がかかってしまいます。
住所変更登記費用
すでに新しい新居などに引越しをして住所変更してる場合、登記簿上の住所と現住所が異なる場合にかかる費用です。こちらも登録免許税が1つの不動産×1000円となります。
司法書士への報酬
書類や法務局に届け出る業務など司法書士にお願いしますが、その報酬として費用がかかります。
司法書士によって報酬額は様々ですが10,000円~30,000円程度でしょう。
印紙代
不動産売買契約書は印紙を貼ることで取引事実が明確化されて、法律関係が安定する事から印紙税を徴収されます。
マンション売買契約の金額 | 本則税率 | 軽減税率 |
10万円超え~50万円以下のもの | 400円 | 200円 |
50万円超え~100万円以下のもの | 1,000円 | 500円 |
100万円超え~500万円以下のもの | 2,000円 | 1,000円 |
500万円超え~1,000万円以下のもの | 1万円 | 5,000円 |
1,000万円超え~5,000万円以下のもの | 2万円 | 1万円 |
5,000万円超え~1億円以下のもの | 6万円 | 3万円 |
1億円超え~5億円以下のもの | 10万円 | 6万円 |
5億円超え~10億円以下のもの | 20万円 | 16万円 |
10億円超え~50億円以下のもの | 40万円 | 32万円 |
マンションの売買契約の額によって税額が変わります。(引用:国税庁)
平成30年3月31日まで軽減税率が適用になりマンションの価格が1億円以下のマンションは従来の税率より半分に軽減されます。
仲介手数料
契約時に50%の仲介手数料を支払っている場合は残りの50%を決済時に不動産会社に支払います。
一括繰上返済手数料
住宅ローンの残債が残っている場合は、残りの残債額を一括で返済する事になりますが、金融機関によって繰上げ返済の手数料がかかります。手続き方法や適用金利で手数料が変わってきますので、お借入している金融機関で確認しましょう。
適用金利 | 繰上返済金額 | 繰上返済手数料(税込) | |
窓口 | インターネット | ||
固定金利 | 100万円未満 | 6,480円 | 無料 |
100万円以上1,000万円未満 | 32,400円 | 無料 | |
1,000万円以上 | 54,000円 | 無料 | |
変動金利 | 一部繰上返済(金額によらず) | 6,480円 | 無料 |
全額繰上返済(当初お借入れ日から7年以内の場合) | 6,480円 | 取扱なし | |
全額繰上返済(当初お借入れ日から7年超の場合) | 無料 | 取扱なし |
引越し費用
不動産売買契約書を結ぶと、契約書に引き渡し期日が記載されていますので、それまでに引越しを済ませる必要があります。
引越しも時期によって料金が上下しますので引越し見積りサイトなどで比較するのも良いでしょう。
引越し見積りサイト
価格.com
マンション引渡し後にかかる経費
マンション売却が済んで売却益が出ると譲渡所得税がかかります。
逆にマンション購入した価格より下回ってしまった場合は必要有りません。
売却益が出た場合でも自宅様でマンションに住まれていた場合は3,000万円の特別控除を使えますので、あまり気にする事はないと思いますが確定申告は必ず必要となります。
まとめ
マンション売却時の経費は、知らないと売却後の生活の予定も影響しかねないので、すべて理解できていなくても「こんな経費がかかるんだな」程度は理解しておきましょう。
それでは最後に茨城県つくば市の3LDKのマンション2,500万円を6ヶ月間で売却できた時の費用を算出してみました、あくまで参考程度にして下さい。
費用項目 | 費用 |
ハウスクリーニング | 65,000円 |
水道光熱費 | 18,000円 |
駐車場料金 | 30,000円 |
管理費修繕積立金 | 150,000円 |
登記費用 | 18,000円 |
印紙代 | 10,000円 |
仲介手数料 | 874,800円 |
一括繰上返済手数料 | 6,480円 |
引越し費用 | 95,000円 |
合計 | 1,325,600円 |
すべての合計が1,325,600円となりました。
2,500万円のマンションを売却すると約5%が売却時にかかる費用となります。
その中で仲介手数料が1番かかる経費ですが、やはり管理費修繕積立金も月ごとにかかる費用になりますので、できれば早期売却をしたいものです。
マンションを売却使用としている方はマンション売却時期なども合わせて読んでみてください。
マンション売却しやすい時期と中古マンション売却にかかる期間とは!?