マンションを売却する時、マンションの売出から引渡までどういった流れで進んでいくのかは把握しときましょう。流れを把握できれば準備するものや予定なども立てやすいと思います。ここでは中古マンションを売却する時の流れをまとめてみました。
目次
マンションを売却する理由を確認しておく
マンションを売却する理由は様々ですが、今後不動産屋さんにお願いする時も必ず売却理由は聞かれますのでマンションを売る理由を明確にする事は全体像を把握する上でも大事な事です。
マンション売却の理由例
- 勤務先が変わった為
- マンションを相続したが住む予定がない
- 家族が増えて手狭になったので一戸建を買うため
- 現金が必要になった
- 今よりも環境のいい住まいに住み替える為 など
またマンション売却の理由が明確化できたら、マンション売却した後の新居はどうするか?住み替えをする場合いつごろまでに?など売却後の事もイメージしておく事をお勧めいたします。
マンション売却までの流れ
マンションを売却する理由や今後のイメージができたら次はマンション売却する時の流れを確認していきましょう。
1、中古マンションの相場を知って売却価格の目安を立てる
今お住まいのマンションがいくらで売れのか?不動産ポータルサイトなどで売出されているマンション価格などを参考にして相場を確認してみましょう。
不動産ポータルサイト
2、マンション売却する為の必要書類を準備する
不動産を売却するにあたって準備したほうが良い書類などをまとめました。書類がないと売却できないわけではございませんが、余計なお金と時間がかかってしまうため、用意出来るものは準備しておいた方が売却するのにスムーズです。
マンションを購入した時に不動産会社もしくマンション販売会社(新築時)から重要書類としてファイルに入れて渡されていると思いますので準備しましょう。
権利書は不動産上の権利の保存・移転などの登記をした時に、登記所から交付される書類の事です。平成18年以前は【登記済権利証】平成18年から平成20年にかけて【登記識別情報】となりましたが名称の違いだけで役割はどちらも変わりません。
これから売却するマンションの種類や延べ床面積またはそのマンションに設定されている権利や敷地権の割合などが記載されている公的な書類です。
マンションを購入した時のパンフレットや間取り図、プラン集などを準備しておきましょう。マンションを売却する時に不動産会社が販売図面を作成する上で必要となります。
毎年1月1日時点の所有者に送られてくる納税通知書になります。その書類にはマンションの評価額と税額が記載されていて売却価格を査定する時に参考になる書類となります。
キッチンや食洗機またはお風呂などマンションの設備の取扱説明書が購入時に渡されていると思いますので準備しておくとよいでしょう。
3、マンション価格の査定を依頼する
マンションの査定はマンションの名称と部屋番号などを伝えて机上査定してもらう簡易査定と、実際に部屋を訪問してコンディションなどを確認する訪問査定があります。マンション査定は部屋のクロスやフローリングまたは部屋の使用状況で販売価格も変わってきますので、不動産屋さんにマンションに来てもらって正確なマンション査定をしてもらう事をお勧めいたします。
また最近では不動産査定もインターネットの普及で一度に複数の不動産会社に査定をしてもらえる不動産査定サイトもございます。
4、不動産会社と媒介契約を結ぶ
マンションを正式に売却する場合は不動産会社と媒介契約書を結びます。媒介の種類は3つございますが、よく説明を受けて自分にあった媒介契約書を結びましょう。また媒介契約書を結ぶときに印鑑や身分証明書も必要となりますので、準備しておきましょう。
5、マンションの売出し
マンションの売却価格を不動産会社とよく相談して決定しましょう。ここでマンションを売却する理由をもう一度思い出してください。あまりにも近隣の相場からかけ離れた価格で売出ししてしまうと、マンションを売却するまでに予定していた期日に間に合わない場合や相当の時間がかかってしまう可能性もありますし、今後のスケジュールも大きく影響してきますので慎重に決めましょう。
6、マンション内覧希望者への協力
住みながらマンションの売出しをする場合、実際に部屋を見たい購入検討者を不動産屋さんが連れて来てくれますので、積極的に内覧の協力をしましょう。内覧時はなるべく部屋の清掃(特に水廻り)をして整理整頓しカーテンなどを開けて換気して部屋の印象をよくすることも大事です。
7、マンション購入希望者との交渉
価格の交渉以外にも引渡しの期日や残置物などの条件の交渉を致します。もちろん直接購入希望者と交渉するわけではなく、不動産会社を介して交渉を進めますので不動産会社の担当と相談して進めましょう。不利な条件は承諾しなくても良いですが、許容範囲内の交渉であれば成約になるように歩み寄ることも大事です。
8、不動産売買契約のための準備
不動産会社が売買契約書と重要事項説明書を作成します。そこで売主様に「物件状況確認書」など現況の状況や瑕疵(不具合)などを事前に購入者に告知する書類などもございますので知っていることは隠さず契約前にすべて伝えて、不動産会社に協力してあげてください。
9、売買契約を結ぶ
購入者と条件の合意ができたら、重要事項説明書の説明の後に不動産売買契約書の読み合わせをいたします。通常は1時間半から2時間くらいの時間を予定しておいてください。この時に購入者から手付金として成約価格の10%から20%の手付金を受領します。また住宅ローンの残債がある場合は住宅ローンの抵当権抹消書類などの準備も必要となりますので、金融機関への連絡も必要となります。
10、マンションを引き渡す
残代金を受領するのと同日に所有権の移転をしますので、権利書や鍵のなど購入者に引き渡すものは事前に不動産会社から教えてもらいましょう。
まとめ
マンション売却する場合、スムーズに売却できる様にする為に事前の準備が必要となります。まずはマンションを売却する理由と目的を確認して、自分で調べられる事は事前に調べておきましょう。マンションを購入した時の不動産売買契約書や重要事項説明書、パンフレットまたは取扱説明書などバラバラになっているものは一つにまとめておくなど、マンションの不動産売買契約はとても書類や準備するものが多いです。不動産会社の担当者とは信頼関係を良好にしてアドバイスをもらいながらマンション売却を進めていくとよろしいかと思います。